スポーツとジェンダー平等国際研究センター
センター紹介
スポーツとジェンダー平等国際研究センター(International Research Center for Sport and Gender Equality)は、多様なジェンダー/多様な性の平等やそのための国際協力、連携を実現するスポーツの役割や潜在力を研究し、当該分野への国際的な学術貢献を目指します。スポーツを国際開発のツールとして活用する「開発と平和のためのスポーツ(SDP: Sport for Development and Peace)」の分野において、特にジェンダーやセクシュアリティの課題に注力していきます。スポーツはこれまで、近代社会の規範的なジェンダー二元論を強く規定してきました。しかし、近年のスポーツ界では、女性たちの目覚ましい活躍や多様な性の在り方を実現していく活発な動きが国際的に広がっています。当センターは、そうしたスポーツ界の新しい潮流と連動する形で国際的に研究が進展しているスポーツとジェンダー/セクシュアリティ研究の日本における研究拠点を目指し、多様なジェンダーや多様な性の平等に向けたツール及びプラットフォームとしてのスポーツの在り方を再定義していくための研究を進めていきます。地域的には特に、ASEAN諸国及び、東アジアの国や地域との連携を図り、スポーツを通じたジェンダー平等をアジアの文化的?社会的特徴に合わせて、積極的に推進していくための国際的な研究拠点を目指します。
「開発と平和のためのスポーツ(SDP: Sport for Development and Peace)」とは?
2000年代に入り、国際的な課題解決のツールとしてスポーツを活用しようとする「開発と平和のためのスポーツ(SDP: Sport for Development and Peace)」の概念が国連やIOCをはじめとする国際競技団体を中心に注目が集まりました。ミレニアム開発目標(MDGs)や持続可能な開発目標(SDGs)に資するスポーツの役割がこれまでも活発に議論されています。日本においても東京2020オリンピック?パラリンピック競技大会を契機にスポーツ?フォー?トゥモロー事業としてスポーツによる国際貢献活動がスタートしています。一方で、SDP分野はこれまで、欧米を中心とする北側先進国の価値観の押し付けとの指摘や、地域的な偏りも見られ、東アジアや東南アジアの事例や研究はあまり蓄積されていません。アジアの文化的?社会的特徴に合わせたスポーツの在り方の再定義していくための研究を蓄積していくことが必要だとされています。
研究活動紹介
当研究センターでは、1)ASEAN諸国及び東アジアの国や地域との連携による国際的な学術推進、2)研究成果の刊行、3)研究関連資料の収集と公開、4)各種研究会、講演会、シンポジウムなどの開催、5)研究者の育成、などを行っていきます。