「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
世俗化のトップランナーとみなされてきた近代ヨーロッパ。しかし、その文化や生活習慣、制度や政策の基層には、今なおキリスト教の存在が垣間見えます。本講義では、19、20世紀のヨーロッパ史におけるいくつかのトピックを手がかりに、近代ヨーロッパとキリスト教の関係について、歴史的視点から考えてみたいと思います。
各回テーマ
(1) イントロダクション:近代ヨーロッパ史のなかのキリスト教
(2) 政治と宗教、国家と教会:フランス革命から「ライシテ」まで
(3) 近代世界におけるローマ教皇:対決か、和解か
(4) 社会のなかのキリスト教:教育?医療?福祉
(5) 戦争とキリスト教:二つの世界大戦、ナチズムと教会
(6) 現代ヨーロッパにおけるキリスト教:世俗化と「神々の帰還」とのあいだで
講師紹介
専攻:ドイツ、ヨーロッパ近現代史、社会史
近代ドイツをフィールドに、福祉、ジェンダーなど周縁的テーマからの社会史研究に取り組んできました。目下、近代ヨーロッパにおける「周縁」、カトリシズムをテーマに共同研究を進めています(近刊に、共編著『近代ヨーロッパとキリスト教—カトリシズムの社会史』勁草書房、2016年)。
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