意思決定?心理学?認知科学?行動経済学
判断と意思決定(judgment and decision making)と呼ばれるテーマを心理学的?認知科学的手法に基づいて研究しています。この研究テーマは心理学の中でも1950年代から検討が進められてきた伝統的なテーマであると同時に、近年は行動経済学と呼ばれる新たな研究分野に発展している”古くて新しい”問題であり、ゼミではこの問題を深めることを通じた人間心理の理解を目指しています。ゼミでは3年次に過去の古典的な研究を自らの手で実習して分野の方法論を on the jobで学び、4年次では今度は自らの手で卒業研究に挑みます。過去には研究成果を関連する学会で発表したこともありました。
卒業研究題目
- 機械の言葉は意見か情報か~数値確率と言語確率の観点から~
- 仮名文字に対する選好とその複雑さと使用頻度の相関関係について
- ドラフトはどこまであてになるか
担当教員主要業績
- Nakamura, K. (in press). A closer examination of the risk–reward correlation: An individual-level analysis and exploration in the loss domain. Journal of Cognitive Psychology.
- 中村國則?斎藤元幸. (2022). 合理性の地図.認知科学, 29, pp.446-460.
- 中村國則. (2018). 高次認知研究におけるベイズ的アプローチ. 心理学評論, 61, pp.67-85.
- Nakamura, K. (2018). Harming is more intentional than helping because it is more probable: a hidden effect of probability on the Knobe effect. Journal of Cognitive Psychology, 30, pp.129-137.
- 中村國則. (2013). 確率加重関数の理論的展開. 心理学評論, 56, pp.42-64.
- Nakamura, K. (2013). A closer look at moral dilemmas: latent dimensions of morality and the difference between the trolley and footbridge dilemmas. Thinking and Reasoning, 19, pp.178-204.
関連Webサイト
https://nakamurakuninori.wixsite.com/jdmlab/home