「成城 学びの森」オープン?カレッジ
講義内容
能の魅力は何と言っても、演じ手であるシテ、ワキ、ツレの所作と謡の独特な節扱いでしょう。それに加え、能楽堂の空気をも振動させるような地謡の謡と合いまった、お囃子方の笛、小鼓、大鼓、太鼓の四拍子の演奏が曲の節目で、絶妙な伴奏の役を果たしています。
今回の一噌さんとの対談では、謡と囃子の関係が曲にどのような表情を与えているかをお話し、本来は旋律楽器である笛(能管)が他の楽器と同じように打楽器的な要素を持っているところなどを、実演してご覧いただこうと思います。(梅若長左衛門記)
【第1回講演会アンケートより抜粋】
◆能の歴史が名前の由来を通して知る事ができた。謡と笛との演奏の効果を実演で聴けて良かった。笛のリズムのむずかしさを感じた。
◆演者が近く、いつもは縁遠く感じる世界が少し身近に思えた。卒業生ということで、母校への愛を感じた。
◆能は総合芸術であることをあらためて理解することができました。笛の素晴らしさの再発見でした。
◆邦楽の奥深さ、技術の高さ、舞台を作り上げる役割としての楽器について、とてもよくわかり、お話の上手さもあり、とてもおもしろく拝聴できました。各々専門の技術の習得の他に、シテ方はお囃子、笛方は他のお囃子(大鼓、小鼓、太鼓)等と、さまざまなおけいこをしてこその舞台だということがわかり、素晴らしいと思いました。
◆普段なかなか聞くことができない囃子方、特に笛について、実演も交えて興味深い内容でした。何歳ぐらいから、どの順番で楽器を習っていくのか、ということが聞けたのも、オープン?カレッジならではと思いました。
◆初心者でもわかりやすい内容で、能楽のイメージである「敷居の高さ」を感じなかった。
◆実際に笛の音色の違いを体験でき、これから能を観に行った際もっとそういうことにも気を配って観賞していこうと思います。
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