「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
「経済、宗教、社会、哲学、科学、銀行、保険」など、近代西洋文明に対訳するためになぜか漢語を用いられたことが多い。江戸時代の蘭学の翻訳から、英学の発達まで、漢訳洋書や英華字典など中国語からの影響をも視野に入れ、こうした漢語訳語がどうやって作り上げられたか、そしてなぜ日本だけでなく、東アジアへも拡散していったかをあわせて考えようとしている。
各回テーマ
(1)漢語訳語とはなにか
(2)近代における漢語急増の要因
(3)中国経由の洋学受容:漢訳洋書と英華字典
(4)日本洋学の展開 Ⅰ蘭学と漢語訳語
(5)日本洋学の展開 Ⅱ英学と漢語訳語
(6)近代漢語訳語と新概念の東アジアへの展開
講師紹介
専攻 : 日本語史?日中言語交渉史1959年中国?西安生まれ。黒龍江大学卒業後、北京大学大学院東方言語文学系へ進学。1986年来日、1990年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程単位取得中退。目白大学を経て現職へ。博士(文学)。主な著書:『和製漢語の形成とその展開』(汲古書院、2001)、『図解日本語』(共著、三省堂、2006)、『日本の諺?中国の諺』(明治書院、2008)
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