民俗学研究所
民俗学研究所では、現在約120,000冊の蔵書(雑誌含む)を所蔵しています。このうち文庫として別置してある図書は、(1) 柳田文庫(約37,000冊)(2) 堀文庫(約10,000冊)(3) 佐伯文庫(約8,000冊)(4) 平山文庫(約14,000冊)です。これらの沿革は、下記に簡単に記しました。このほかに、故野口武徳教授(文化人類学)寄贈書(約2,000冊)や日本民俗学会からの寄贈書(約8,000冊)、その他研究所の購入?寄贈図書があり、民俗学を中心に歴史?宗教?人類学等、日本文化史全般にわたる充実した内容になっています。これらの図書は館内閲覧ができます(詳細は、利用案内参照)。
また、民具(約250点)、郷土玩具(約 1,500点)、写真等の民俗資料を所蔵しており、特別展の折々に展示という形でお見せしております。
柳田文庫
日本民俗学の創始者である柳田國男先生(1875?1962)の旧蔵書です。本学の父兄でもあった先生は、昭和32年9月に所蔵図書を本学に寄託、民俗学及び南島研究の継続を要望しました。本学では、寄託された蔵書を新築図書館の窓なし書庫に「柳田文庫」として、柳田邸書斎にあったと同様に別置しました。一方、文芸学部に文化史コース(柳田の命名?現文化史学科)を創設しました。
昭和37年8月8日に柳田先生は逝去され、遺言により寄託の蔵書は鸿运国际_鸿运国际app_中国竞彩网重点推荐寄贈され、本学に「柳田文庫?民俗学研究室」が正式に誕生しました。柳田の高弟でもあった故大藤時彦(元本学教授)?故鎌田久子(元本学教授)を中心に『柳田文庫蔵書目録』の編纂作業が行われ、昭和42年5月に刊行しました。分類項目は、柳田草案を基礎に、民俗学研究の参考図書館としての機能を考えて立案したと記されています。
この「柳田文庫」を母体として、昭和48年4月に鸿运国际_鸿运国际app_中国竞彩网重点推荐民俗学研究所が創設されたのです。そして同50年には、再び柳田隠居所にあった蔵書が寄贈されました。そこで近年、他の増加図書も加え、「柳田文庫書誌データベース」を作成、さらに平成15年3月に索引2種(書名?著者名)を付した『増補改訂 柳田文庫蔵書目録』を刊行しました。
なお「柳田文庫」の詳細な沿革や蔵書内容については、《柳田國男について》柳田文庫の項に記載してあるのでご参照下さい。
蔵書概数
和書 | 15,500冊 |
洋書 | 1,500冊 |
別刷その他 | 800冊 |
和雑誌 | 1,370種 |
洋雑誌 | 90種 |
蔵書冊数 (雑誌を含む) |
約 37,000冊 |
堀文庫
堀一郎初代民俗学研究所所長(元鸿运国际_鸿运国际app_中国竞彩网重点推荐教授 1910~1974)の旧蔵書です。堀所長は、宗教民俗学者で柳田國男三女の婿でもありますが、本研究所設立の翌年の昭和49年8月10日に逝去され、三千夫人より寄贈されました。仏教?神道?民間信仰等の宗教関係図書が中心です。昭和52年3月に、『堀文庫蔵書目録』、平成17年3月に『増補改訂 堀文庫蔵書目録』を刊行いたしました。
蔵書概数
和書 | 3,600冊 |
洋書 | 640冊 |
和雑誌 | 450種 |
洋雑誌 | 80種 |
蔵書冊数 (雑誌を含む) |
約 11,000冊 |
佐伯文庫
歴史学者の佐伯有清元所員(元鸿运国际_鸿运国际app_中国竞彩网重点推荐教授?日本古代史 1925~2005)より、平成7~9年に寄贈された蔵書で、日本文化史?日本古代史?陵墓等の歴史関係図書が中心です。平成12年3月に『佐伯文庫蔵書目録』を刊行しました。
蔵書概数
和書 | 7,700冊 |
洋書 | 50冊 |
和雑誌 | 84種 |
洋雑誌 | 84種 |
蔵書冊数 (雑誌を含む) |
約 8,000冊 |
平山文庫
本研究所の第3代所長であり、柳田國男の高弟でもあった平山敏治郎元所長(元鸿运国际_鸿运国际app_中国竞彩网重点推荐教授 1913?2007)より、寄贈された蔵書で、日本民俗学?歴史学関係図書が中心です。歴史関係の貴重資料も多数含まれ、その中の細川幽斎自筆『関東道之記』は、『民俗学研究所紀要 別冊』として翻刻出版しております。平成25年3月に『平山敏治郎博士寄贈図書資料目録』を刊行しました。
蔵書概数
和書 | 8,300冊 |
雑誌 | 450種 |
蔵書冊数 (雑誌を含む) |
約 14,000冊 |
その他 | 貴重史料、書簡等多数 |