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2023.08.17
8月2日(水)、データサイエンス教育研究センターが「言語データと心のメカニズム」をテーマにワークショップを開催しました。講師は経済学部の新井 学准教授が務め、13名の学生が参加しました(2~4時限に開催)。
2時限では人間だけに備わった「言語」の有用性?効率性について説明があり、言語処理の際に無意識的に行っている漸進処理と予測処理についての講義が行われました。受講者は実際に言語情報と色情報の処理における干渉を抑制する機能(「抑制制御」)を測定するテスト「Stroop task」などを通して体験的に学びました。
3時限では眼球運動測定装置「アイトラッカー」を用い、文章を読むときや、絵を見ながら音声言語を聞いたときの眼球の動き、処理負荷を反映する瞳孔の拡大と収縮など興味深い実験を行いました。
4時限では「心理効果の実証」をテーマに、実験で得られたデータの妥当性の検証について解説がありました。学生からは「明るい光があたっている状態で注意力を必要する対象を見た場合、眩しさによって瞳孔が縮小するのと、注意力の要求による瞳孔の拡大はどちらが大きく作用するのか」「アイトラッカーで文章の誤字を見つけた時と文章の論理的間違いをみつけた時は結果に違いがでるのか」といった興味深い質問が寄せられ、積極的に講座に参加している様子が見られました。
データサイエンス教育研究センターはすべての学生を対象にワークショップを無料で開催しています。参加学生には受講証明としてオープンバッジが発行されます。