NEWS
2024.07.03
データサイエンス教育研究センターが開講する「データサイエンス特殊講義Ⅲ」(前期:月4限)は、「一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会」https://peopleanalytics.or.jp/のご提供により、3名の実務家教員に担当いただいております。この科目では、企業の最前線の人事部門で活躍している講師をゲストスピーカーとしてお招きし、企業の人事戦略の場でデータサイエンスがどのように活用されているかについて、3回に渡りお話いただいております。
第1回目の6月24日(月)は、諏訪ひと美 氏(株式会社メルカリ HR System & Data チーム所属)https://about.mercari.com/をお招きし、最先端のグローバル企業であるメルカリにおいて、人事データをどのように分析し活用しているのか、データを利活用する際の注意点、また女性のキャリアについてなど、幅広くお話しいただきました。
お話では、最初に「皆さん普段メルカリを使用していますか?」という質問から始まり、株式会社メルカリの紹介(従業員数や社員の国籍構成、女性比率や男性の育児休業取得率、等)が行われ、その後、データにはどのような種類があるか、人間には「バイアス」(ここでは偏見や先入観の意味)がある、という本日の核心に迫る話しになりました。「データは人のバイアスを暴く」というテーマで、メルカリにおいて実際にあった男女賃金格差是正の取り組みを紹介し、データを用いてどのように改善していったかなど、どこの組織でも起こりうる事例をお話しいただき、受講生達も熱心に聞き入っていました。
お話の後は担当教員も含めたパネルディスカッション形式の質疑応答となり、事前に用意された質問だけでなく、受講生達がその場でGoogle Formsに入力し、その質問にもお答えいただきました。仕事でよく使用するツールや、フリマアプリ「メルカリ」の機能改善に対するデータ活用の仕方、また諏訪さん自身の学生時代のこと、女性のキャリアについてなど、さまざまお話いただきました。
最後にデータアナリストを仕事に選んだ理由について、「データは嘘をつかないこと」と回答。データを活用する際にはバイアスに引っ張られないようにすること、そして自分が描くキャリア感を大事にすることなど、これから社会に出る学生達にとって、大変有意義なメッセージをいただきました。
ゲストスピーカーの登壇については、第2回は7月1日(月)、第3回は7月8日(月)を予定しております。
<データサイエンス教育研究センター>