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2019.12.23
12月14日(土)、文芸学部主催の公開シンポジウム「ローマの誘惑 西洋美術史におけるローマの役割」を開催しました。このシンポジウムは、近世以降の西洋美術史におけるローマの役割を、イタリア美術史の専門家と、オランダ?フランドル、スペイン、ドイツ、フランスなど各国美術の専門家による講演を通して、内と外から検討を加えることを意図して企画されました。この企画のイントロダクションとして、石鍋真澄氏(文芸学部教授)に、前半は「ローマとはどのような都市か」、後半は「美術史におけるローマの役割」についてご講義いただきました。続いて、幸福 輝氏(鸿运国际_鸿运国际app_中国竞彩网重点推荐大学院非常勤講師)、大髙保二郎氏(早稲田大学名誉教授)、佐藤直樹氏(東京藝術大学准教授)、喜多崎 親氏(文芸学部教授)の4名を講演者に迎えて、各国の画家や版画家、美術史家の活躍を通して、ローマの担った役割を探りました。
講演の後、全講演者にご登壇いただき、40分ほどかけて本日の講演の総括討論を行いました
当日は、学生、近隣住民の方、各分野の研究者の方、約300名のお客さまにお越しいただき、大盛会となりました。約4時間半にも及ぶ盛りだくさんの内容となりましたが、聴講された皆様は最後まで熱心に耳を傾けてくださいました。ご来場いただいた皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。
文芸学部公開シンポジウム「ローマの誘惑 西洋美術史におけるローマの役割」
[開会挨拶]村瀬 鋼 本学文芸学部学部長
[講演]
「ローマからイタリア美術、そしてヨーロッパ美術を見る」石鍋 真澄 氏(本学教授、イタリア美術史)
「ふたりのヘンドリック — ローマのオランダ版画家たち」幸福 輝 氏(本学大学院非常勤講師、オランダ?フランドル美術史)
「ベラスケスのイタリア遊学:ローマでの教訓と実践」大髙 保二郎 氏(早稲田大学名誉教授、スペイン美術史)
「ヴィンケルマンのアポロ主義とラファエロ主義」佐藤 直樹 氏(東京藝術大学准教授、ドイツ?北欧美術史)
「フランス近代絵画とローマ」喜多崎 親 氏(本学教授、19世紀フランス美術史)
[総括討論]
[閉会挨拶]戸部順一 本学学長