文学研究科
博士の学位の種類と取得方法
甲(いわゆる課程博士)
文学研究科の大学院博士課程後期に入学して、指導教員の指導の下で研究を行い、所定の単位を修得し、在学期間内に、博士論文を作成して当研究科に提出し、審査を受けて学位を取得する方法。この場合の学位を「甲」と呼びます。
乙(いわゆる論文博士)
大学院には入学せずに、または、単位修得退学後に、当研究科に論文を提出し、審査を受けて学位を取得する方法。この場合の学位を「乙」と呼びます。
なお、この場合は、提出論文の審査が可能かどうかを最も近い専攻分野に判断してもらう必要がありますので、当該専攻の教員に相談してください。
「甲」の論文提出までの流れ
入学試験
入学試験は2月にあります(Ⅱ期)。多くの専攻では9月にも入学試験を行っています(Ⅰ期)。入学試験では、学力や資質および入学後の研究計画の妥当性を審査します。(アドミッション?ポリシー参照のこと)
指導体制
博士課程後期の学生は指導教授を定めて研究指導を行います。すべての専攻で、毎年度当初にその年度の研究計画書を提出してもらいます。
なお、博士論文を提出する年度には、研究計画書の提出を要しません。
論文の仮提出
指導教員の指導の下で博士論文を作成します。指導教員から当該論文の内容?水準?形式について確認及び指導を受け、指導教員が博士学位請求に充分な水準であると判断した場合、当該専攻に学位請求論文を仮提出します。
予備審査
学位申請者の指導教員は、仮提出された学位請求論文を専攻に諮ります。各専攻は、論文の受理の可否を審議し、受理を妥当と判断した場合、専攻主任はその旨を研究科教授会に報告し、主査と二人以上の副査を定めて、予備審査を行いたい旨を提案します。
予備審査の終了
予備審査が終了したら、主査はその結果を教授会に報告し、本審査に進みたい旨を提案します。教授会は本審査を行う主査と副査の審査委員を決定し、委嘱します。
指導教員は仮提出された論文を学位申請者にいったん返却します。この時、予備審査で指摘された問題点等に基づいて修正等のアドバイスを行います。
本審査
申請者は、返却された論文を修正した上で、必要な書類を揃えて教務部教務課に正式に提出します。
教務課から論文を伝達された研究科長は、先に定められた審査委員会にこの論文を付託します。
審査委員会は審査の結果及び学位授与の可否についての意見を研究科教授会に提出しなければなりません。
なお、審査の最終段階では、審査委員会は公開で口頭試問を行います。
投票
審査委員会の報告を受けて、研究科教授会は投票により可否を決します。
可とされた場合、研究科長はその旨を学長に報告します。研究科長の報告を受けた学長は、これを大学院協議会に諮ります。大学院協議会は主査から論文の内容?水準等についての詳細な報告を受け、投票により可否を決します。
学位授与
学長は、大学院協議会で可とされたとの報告を受けると、申請者に対して学位を授与します。
「乙」の論文提出までの流れ
*「甲」の場合を含めて、以上の流れを、フローチャートにより表示しますので、参照してください。