ヨーロッパ文化専攻
人材育成の目的
ヨーロッパ文化専攻は、ドイツ、フランスを中心としたヨーロッパ諸国について西洋古典、哲学、言語学、文学、文化、芸術、歴史学などの多分野にわたる視点から研究を深め、博士課程前期では研究者や独語?仏語教員をはじめ教育?研究?翻訳?出版などに携わりうる人を育て、同後期では留学能力を備え、高度な研究?教育を行いうる研究者を養成する。
課程の修了の認定に関する方針(ディプロマ?ポリシー)
次の条件を満たした者には、当該課程を修了したことが認められる。
1.博士課程前期:修士(文学)
(1)当該分野において自律的に研究活動を展開できる能力を有していること。
(2)自らの知見を他者に客観的かつ説得的に伝達するために充分な学識と論理的な表現力を身につけていること。
(3)教育機関、文化行政機関、研究機関、その他専門知識を必要とする諸方面において、自らの学問的営為や成果を踏まえて、適切な活動を展開する能力を身につけていること。
2.博士課程後期:博士(文学)
修士の学位に必要な条件に加え、より高度な専門性を身につけ、研究者として独創的な活動を展開できる能力を身につけていること。
カリキュラムマップは、「課程の修了の認定に関する方針(ディプロマ?ポリシー)」及び「教育課程編成及び実施に関する方針(カリキュラム?ポリシー)」と各授業科目との対応を明示することで、修了までに身につけるべき各能力とそれぞれの授業科目が果たす役割との関連を示すものです。
教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム?ポリシー)
課程の修了の認定に関する方針に示した能力を身につけるため、次の方針で教育課程を編成し、実施します。
1.博士課程前期
(1)学生の自律的研究能力を養成する目的で、授業は講義形式とともに、学生の積極的発表と議論に基づくゼミナール形式を重視します。
(2)カリキュラム編成の基本原理として、まず、専門分野に関する高度な内容の授業を提供することにより、人間と世界に関する学生の知識と洞察を深めることを目指します。次に、学生が幅広い教養を身につけ、広く社会で活躍するに資する知見を得ることを目指し、他専攻、他研究科の科目も積極的に履修するよう、学生に推奨しています。カリキュラムは、言語学、西洋古典学、哲学思想(独?仏)、歴史学(独?仏)、文学(独?仏)、広域芸術論、オーストリア文化論、ドイツ口承文芸論、文献学の各分野から構成されています。
(3)個別の研究指導を通じて、学生の研究を導くとともに、自らの考えを的確に表現する能力を伸ばすことによって、修士論文執筆に繋げます。
(4)授業は研究指導を含め、基本的にセメスター制とし、学生の興味関心に柔軟に対応するとともに、留学を容易にします。
(5)将来語学教員を目指す場合、教職課程の履修により、ドイツ語、フランス語の教員免許の取得を可能にしています。さらに学芸員課程の履修により学芸員の資格取得を可能にしています。また、長期履修学生制度により、多様な学修形態を可能にします。
2.博士課程後期
(1)学生の自律的研究を強化するため、授業は学生の研究発表を主体としたゼミナール形式を基本とします。
(2)授業内での研究発表を通じて、発表能力の養成に努めます。また、発表後のディスカッションを通じて、他者の疑問を正確に把握し、的確に答える能力を養います。
(3)カリキュラム編成の基本原理として、学問的刺激に満ちた専門科目を提供します。並行して、博士論文執筆の要件を明確化するとともに、指導教員による定期的な研究指導を行い、在学中の博士論文提出を促します。カリキュラムは、言語学、西洋古典学、哲学思想(独?仏)、歴史学(独?仏)、文学(独?仏)、広域芸術論、オーストリア文化論、ドイツ口承文芸論、文献学の各分野から構成されています。
(4)国内だけでなく、海外での学会発表を推奨し、それに向けた研究指導を行なうとともに、本研究科独自の支援制度により、発表を容易にする環境を整備します。
(5)授業は研究指導を含め、基本的にセメスター制とし、学生の興味関心に柔軟に対応するとともに、留学を容易にします。長期履修学生制度により、多様な学修形態を可能にします。
(6)将来語学教員を目指す場合、教職課程の履修により、ドイツ語、フランス語の教員免許の取得を可能にしています。さらに学芸員課程の履修により学芸員の資格取得を可能にしています。
入学者の受入れに関する方針(アドミッション?ポリシー)
次の条件を満たす人材を入学者として求めます。
1.博士課程前期
(1)学術論文を執筆するための基礎学力、柔軟かつ批判的に思考する能力および自律的に研究する能力を有する人。
(2)ヨーロッパ文化専攻の学問である、言語学、西洋古典学、哲学思想(独?仏)、歴史学(独?仏)、文学(独?仏)、広域芸術論、オーストリア文化論、ドイツ口承文芸論のうちのいずれかについて、旺盛な関心と探究心を有する人。
(3)自らの個性を自覚し、それを伸長させることに意欲的である人。
2.博士課程後期
博士課程前期への入学に必要な条件に加え、より高度で独創的な研究を遂行する素質に富み、その実現に熱意を持って取り組む人。