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2019.12.20
2019年12月15日(日)に日本大学商学部キャンパスにて開催された「第4回アカウンティングコンペティション」で、経済学部上田ゼミナール(会計学)の学生が優秀賞をはじめ、複数の表彰を受けました。
このコンペは、会計教育の活性化と新たな知を生み出すことを目的に、全国の会計系ゼミがチーム単位で日頃の研究成果を競い合う大会です。審査員として実務界からも多数が参加しており、先行研究、研究プロセス、独創性、プレゼン、質疑応答の総合点で審査されます。
今回の大会には19大学、22学部、会計系27ゼミ、合計331名の学生が参加し、上田ゼミは「事例理論研究分野」(計48チーム)に5チームエントリーしました。そのうち「Team A」と「Team徳」が激戦の予選ブロックを勝ち抜き、各ブロックのトップ6チームが競う決勝では「Team A」が優秀賞(準優勝)を獲得しました。
また、決勝進出を逃したチームを含め、特定の評価項目が特に優れていた4チームに審査員特別賞が授与され、上田ゼミからは「Team C」と「Team Jin」の2チームが受賞しました。
<上田ゼミ Team A 優秀賞>
研究テーマ:政策保有株式の開示拡充に関する実態調査
企業ガバナンスの重要テーマの1つである政策保有株式(持ち合い株式)について、その保有目的と保有効果を開示する制度がスタートしたことに着目した研究です。上場会社が公表する有価証券報告書の膨大な記述情報の調査によって、企業ガバナンスの課題と展望を論じており、すべての審査項目について総合的に高い評価を得ました。
経済学部経営学科3年
新部眞さん(チームリーダー)、田畑公平さん(公認会計士論文式試験合格者)、
井上美紅さん、小林彩花さん、坂口隼人さん、関涼乃さん
<上田ゼミ Team徳 ブロック優勝>
研究テーマ:金融機関の気候関連情報開示
上場企業を中心に開示が進む気候変動関連情報について、CO2排出規制などのリスクに晒される事業会社へ投融資を行う金融機関の対応という観点から、主に大手保険会社の開示実態を調査した研究です。気候変動にともなうリスクと機会の開示のあり方という着眼点が高く評価されました。
経済学部経営学科4年
山下徳之さん(チームリーダー)、森谷美音さん、阿部未来さん、藤野遼太郎さん
<上田ゼミ Team C 審査員特別賞>
研究テーマ:業績連動報酬開示の現状と課題~目標および実績の記載~
会社役員の業績連動報酬額の開示がスタートしたことに着目した研究です。日経225を構成するすべての企業について、使われる業績指標、目標と実績の達成率、その説明内容を徹底調査し、重要な経営課題が伝わる開示のあり方を説得的に結論づけた研究プロセスが高く評価されました。
経済学部経営学科3年
鈴木優也さん(チームリーダー)、中浜裕人さん、荒木祐己さん、
荒井凜代さん、山本耀子さん、米倉千紘さん
<上田ゼミ Team Jin 審査員特別賞>
研究テーマ:Say on pay制度と役員報酬開示
セイオンペイとは役員報酬に対する株主承認制度のことで、英米で導入されています。この研究は、高額報酬が話題になりつつある日本でのセイオンペイ導入の是非と、関連する開示のあり方を検討した内容です。英米の論文や法を丹念にレビューし結論を導く学術性の高さが評価されました。
経済学部経営学科4年
堺健太郎さん(チームリーダー)、白取仁さん、中丸結稀さん
本学の経済学部経営学科では、会計学関連の専門科目やゼミをはじめ、企業のディスクロージャー(情報開示)支援の専門会社である株式会社プロネクサスと提携した特殊講義「ディスクロージャー概論」など、実践的で最新の内容を学ぶ科目も充実しています。今回の受賞は、これまでの主体的な学修の成果が遺憾なく発揮された結果といえるでしょう。
アカウンティングコンペティション第4回準備委員会(日本大学商学部)
http://accocom.com/
特別協賛:PwCあらた有限責任監査法人
協賛:有限責任あずさ監査法人
後援:Ascent Business Consulting、有限責任監査法人トーマツ、EY新日本有限責任監査法人、MAZARS、株式会社東京証券取引所(日本取引所グループ)、株式会社プロネクサス、株式会社ディーバ、古河電気工業株式会社、一般社団法人日本CFO協会、日本商工会議所、学校法人大原学園、サッポロホールディングス株式会社、株式会社中央経済社、日本公認会計士協会