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教員紹介
中村 理香教授
なかむら りかRika Nakamura
- 経済学部 / 基礎教育
- 職位:
- 教授
- 専門分野:
- 北米マイノリティ文学と文化
- 主な担当科目:
- 英語、思想?人間論
- 最近の研究テーマ:
- アメリカ?マイノリティ(研究)と戦争の記憶
- 研究内容:
- 日系アメリカ人やカナダ人、コリア系アメリカ人など、主に東アジアを出自とする北米のアジア系マイノリティの人たちが、第二次世界大戦/アジア太平洋戦争時の日系人強制収容や原爆投下、日本軍「慰安婦」制度や朝鮮人皇軍兵士とBC級戦犯など、日本?アメリカ?カナダの戦争暴力をどう記憶するか、その語りのあり様を研究しています。最近は、特に在日コリアンの「慰安婦」制度サバイバーや日系アメリカ人被爆者など、いわゆる「加害国」で生き残った戦争被害者についても関心を持っています。
- 略歴:
- 1999年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学
2009年 Ph.D. in Literatures in English, Rutgers the State University of New Jersey
1999年より鸿运国际_鸿运国际app_中国竞彩网重点推荐
- 主要業績:
- ?「日本軍「慰安婦」制度をめぐる記憶の戦争/連帯——林志弦『犠牲者意識ナショナリズム』から考える」『九州歴史科学』51号( 2024年 ):75-89頁.
?「アジア系アメリカと「慰安婦」碑—国境を超える共感と批判」、西村明編『変容する記憶と追悼』、蘭信三ほか編『シリーズ戦争と社会』第5巻(岩波書店,2022年).
?翻訳)T.フジタニ著『共振する帝国』岩波書店,2021年.板垣竜太、米山リサ、李孝徳との共訳.
?「Edward W. Said——日米マイノリティ言説と「旅する理論」としてのオリエンタリズム」、巽孝之監修、下河辺美知子ほか編『脱領域?脱構築?脱半球——二一世紀人文学のために』小鳥遊書房,2021年.
?「『戦争と性暴力の比較史へ向けて』をどう読むか。戦争の被害と加害をつなぐもの」,上智大学『コスモポリス』No. 14 (2020):25-64.
?Remembering the Atrocities of their Ancestral Lands : Reading Korean American ‘Comfort Women’ Novels in Japan.” Inter-Asia Cultural Studies 20.4(2019):630-638.
?「戦時性暴力の「モデル?ストーリー」を問う」(文献案内) 上野千鶴子ほか編『戦争と性暴力の比較史へ向けて』(岩波書店、2018年)『戦争社会学研究』3:239-241.
?『アジア系アメリカと戦争記憶--原爆?「慰安婦」?強制収容』, 青弓社, 2017年
?"Reorienting Asian American Studies in Asia and the Pacific," in Yasuko Takezawa and Gary Okihiro, eds., Transpacific Japanese American studies: Dialogues on Race and Racializations (University of Hawai’i Press, 2016).
?「ジョイ?コガワ『おばさん』における先住民へのまなざしと「入植者市民権」という両義性」『多民族研究』第8号(2015).
?「損傷を言葉にすること——『おばさん』における運動言説とトラウマ言語」, 石原剛他編『憑依する過去——アジア系アメリカ文学におけるトラウマ?記憶?再生』, 金星堂, 2014年.
?“What Asian American Studies Can Learn from Asia?:Towards a Project of Comparative Minority Studies. ” Inter-Asia Cultural Studies13.2 (2012):251-266.
?「アジア系アメリカ文学および批評にみる他世界との交渉——「アジア系ポストコロニアル批評」の可能性」.『アジア系アメリカ文学を学ぶ人のために』.世界思想社.2011年.
?“‘Allied Masculinities’ and the Absent Presences of the Other: Recuperation of Japanese Soldiers in the Age of American Wars in Iraq and Afghanistan—An Analysis of Flags of Our Fathers and Letters from Iwo Jima. ” Eds. Paul Gordon Schalow and Janet A. Walker. PAJLS Proceedings of the Association for Japanese Literary Studies. Vol. 11 (Sum. 2010): 206-220.
?“Traveling through Literatures: ‘Internationalizing’ and Postcolonializing Asian American Literature and Studies—Reading Karen Tei Yamashita’s Works.” AALA Journal 15 (2009).
?Attending the Languages of the Other: Recuperating “Asia,”Abject, Other in Asian North American Literature. Rutgers, the State University of New Jersey, U.S.A. Ph.D. Diss. 2009.
?「帝国の少数民族ということ——ミツエ?ヤマダの『砂漠の囲い』にみる「有色人植民者」言説と「日系市民権」再考」.『木と水と空と——エスニックの地平から』,松本昇,稲木妙子,他編.金星堂,288-304頁,
2007年.
?「女?家族?国家/ディアスポラ??ノーラ?オッジャ?ケラーの『従軍慰安婦』にみる「二つの帝国」と脱出記の撹乱」『越境?周縁?ディアスポラ??三つのアメリカ文学』,松本昇,他編.南雲堂フェニックス(2005年).
?「「政治言説」としての小説テクスト——ジョイ?コガワ, Obasanにおけるアクティヴィズム?文学?国家」,
日本アメリカ学会『アメリカ研究』38号, 2004年.
?「植民地化される男たち--『M.バタフライ』における抵抗と支配としての非/本質主義」小森陽一,富山太佳夫,他編. 岩波講座『文学』第13巻『ネイションを超えて』(小森陽一編)所収, 岩波書店, 2003年.
- 所属学会:
- AAAS (Association for Asian American Studies), ASA(American Studies Association),日本アメリカ文学会, 日本女性学会, 日本アメリカ学会, 同時代史学会, 多民族研究学会