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2024.09.12
「前期澤柳塾」(注)は、授業時間外(18:00~19:30)の全10回(5月8日~7月10日)のプログラムで、大学1?2年生計36名が参加。企業の課題解決をテーマにした産学連携型のPBL(課題解決型学習)で、講師からのレクチャーや社会人との対話セッションも交えて、8つのグループに分かれてチーム活動を行いました。グループ毎のプレゼンテーション後には企業から講評をいただき、これまでの振り返りやこれからの大学生活への一歩を踏み出すためのアクションプランの作成などを行いました。
今回は下北沢をフィールドに新たなイベントを企画するという挑戦的な内容でしたが、現場のリアルな課題に取り組むことで、プログラムの経験値だけではなく、働くことに対する本質的な理解や、自身の強み?課題の理解が深まり、参加前より大きく成長できたようでした。
キャリアセンターでは、今後も様々なプログラムを通じて学生の学び?成長の機会を提供していきます。
学生からのコメント
「澤柳塾」で印象に残っている内容は、グループメンバーで行った「他己分析」です。
相互フィードバックシートを利用して、お互いの成長に貢献することを目的に行いました。他己分析を通して、これまで自分自身では気付かなかった“強み”や“課題”を多く見つけることができました。これは、プロジェクトの立案から発表まで行ったメンバーだからこそ得られた意見で、貴重な経験となりました。
また、6人程度の学生がグループとなって座っているところに、社会人の方々がローテーションで回ってくださり、現場のリアルな体験談や、在学中にしておいた方が良いこと、就活で必要なことなどを伺えたことです。普段の授業ほど人目を気にせず気軽に質問ができたので、自分が好きなことであれば、職場環境が多少悪くても楽しく働けるのではないか、と質問したところ、「どんなに仕事が楽しくても、ワークライフバランスが崩れると、気付かないうちに鬱になっていたりする」とお聞きし、「働き方」について考えるきっかけにもなりました。
今後は、自分の強みであるコミュニケーション能力を活かして、様々な人と関わる中で、自分の知見を広げたい。そのためには、色々な場所へ行き、積極的に色々な人に話しかけ、多くの経験を積み重ねていきたいです。
「澤柳塾」は、“充実した大学生活を過ごすためのプロジェクト”です。大学生活を後悔することの無いよう、就活で語れる“ガクチカ”を「澤柳塾」で作ってみませんか?私と同様に、「社会に必要とされる人になりたい」「社会をより良くしたい」と考える皆さんには是非お勧めです!
(経済学部経済学科2年 大賀朱理)
「澤柳塾」では、企画を一から作るという初めての経験でとても苦戦しました。
グループワークでは、企画内容のなかで大切にするべき点や求められていることの解釈が一致せず、意見の食い違いが起きました。そこで、「この企画はなぜ行うのか」という原点に立ち返り、全員が自分の考えを素直にぶつけることで1つの方向を向くことができました。
また、私は人前で話したり自分の意見を言うことがとても苦手でしたが、グループが良くなるためには自分が動かないといけないという思いから、一歩踏み出し、自分の考えを明確に伝えるように心掛け、それを実践しました。
このように、自分の考えを相手に伝える力や物事の本質を捉える力が身に着いたので、勇気を出して参加して良かったと心から思っています。
「澤柳塾」は、普段の授業では学ぶことができない知識やスキルに加えて、日々の生活や自分の考えが変わるようなきっかけが見つかる場所だと思います。皆さんも是非一歩踏み出して、参加してみてください!
(経済学部経済学科2年 小坂南々子)
「澤柳塾」では、グループのリーダーを務め、メンバーと協同することの難しさを経験しました。当初は、「なぜ意見を出してくれないのか」「なぜ役割をこなしてくれないのか」と、メンバーを責めるような気持ちもあったのですが、積極的にコミュニケーションをとって真剣に向き合ったことで、こちらの質問の仕方や伝え方に具体性が欠けていることに気付きました。そこで、例えば「●で有名なことについて調べない?」ではなく「●にとって●にしかない魅力、知名度が高いことなどについて調べない?」といったように変えたことで、自分にはない意見やアイデアがたくさん出るようになり、その大切さを強く認識しました。
また、講師の「社会人は一番にならなきゃ意味がない」という言葉はとても印象に残っています。今までは受験やテストで一番を取れなくても、上位であれば評価されたし努力を褒められてきたからです。「澤柳塾」は、そういった社会人と学生との違いを体感するだけでなく、自身が大学でやるべきことを再考する素晴らしい機会となりました。
「澤柳塾」は、やる気のある(何かアクションを起こしたいと思っている)学生が集まる場だと思います。やってみて損は全くありませんので、やる気がある方は是非参加をお勧めします!
(文芸学部芸術学科1年 馬場柊汰)
前期を通して、学部や学年の異なる仲間たちと過ごした「澤柳塾」。
その中で最も印象に残っているのは、「伝えないと伝わらない」ということです。
当初、グループワークを進めていく中で、情報共有は頻繁にしているにも関わらず、各メンバーが発表内容で大事にしていることがお互いに理解できていなかったために満足のいく案を纏めることができませんでした。
この経験から、相手に”なんとなく伝わっているだろう”と思っていても、実はあまり伝わっていないことを痛感しました。そこで、その後のグループワークでは、他のメンバーの意見を聞くときも、相手が何を伝えたいのかを意識し、確認の意味を込めて「?という認識でいい?」という言葉で相手と自分との認識の擦り合わせを行うようにしました。
今振り返ってみると、この行動が発表内容の質を大きく向上させたと考えています。
最後に、「澤柳塾」を受講しただけではただの経験でしかありません。その経験を、今後の学びに活かして、自分なりの理論を構築することができれば、それは経験という枠を超えて自らを支える柱になると思います。
「澤柳塾」は、様々な知識と経験を通して、多くの学びが得られる場です。学年を問わず、少しでも興味や関心がある方は、「澤柳塾」の受講を“強く”オススメします。
(社会イノベーション学部心理社会学科2年 佐藤雄弥)
注)
「澤柳塾」は、キャリアセンターが実施しているキャリアサポートプログラム。「独立独行」をテーマに掲げ、自分の信じる道を自分で切り拓くことができる人材を輩出していくため、社会で必要な力や将来の選択肢を知る機会、また経験の中で自分の価値観や強みを磨く機会を提供。2017年度から、キャリアセンターとOriginal Point(株)が共同で企画?実施しており、延べ400名以上の学生が参加。