赤塚 健太郎 准教授 「WRDⅡ<D>1」
— プレゼンテーションコンテストに向けたプロジェクト型授業 — 問題解決型の学習形式。学習者が指導者のサポートのもと、自ら発見した問題について、解決の見通しをつけて結論を得る作業を自律的に遂行する中で、知識?情報を一定の関連性の中で理解すること。
用語説明①
プロジェクト型授業
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氏 名:赤塚 健太郎(あかつか けんたろう)
所 属:文芸学部 芸術学科
職 名:准教授
専門分野:バロック時代の舞踏と舞曲、バロック音楽の演奏習慣
対象者:1 年次(文芸学部)
授業形態:演習
実施学期:2016 年度後期
履修者数:16 名
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授業内容と取材当日の授業状況について
文芸学部1 年生に開設された必修の授業であり、授業の主な目的は、「WRD プレゼンテーションコンテスト」 における発表に向け、プレゼンテーションを完成させることである。これらの準備を通して、「問題設定=問い」「調べる」「論証」が自発的にできるようになり、効果的に「発表」できるようになることが目標である。 「WRD」とは、「Write 書く、Read 読む、Debate 議論する」の頭文字であり、大学での学びの姿勢を修得する授業。本コンテストは1 年次必修科目「WRD」における学生の成果発表の場。決められたテーマから自由に発想してテーマを設定し、10 ~ 15 分程度のプレゼンテーションで競う。
用語説明②
WRD プレゼンテーションコンテスト
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今回の「WRD プレゼンテーションコンテスト」のテーマは「遊び」。コンテストの発表に向け、授業内での各グループ発表は、毎週、グループ内の1 名が発表し、その他の3名はサポートに回る形式である。
開講後2 ~ 3 週は個人で「遊び」のテーマについて考えさせ、全員で意見交換した後、4 つの案に絞った、という経緯である。その後、くじ引きで学生たちを4 チームに分けた。最初はメンバー同士がぎこちなかったようだが、数回の発表を経て、だんだん仲良くなってきたため、授業時間外に学生同士で自然と集まって作業する姿が見られるようになってきた、 とのことである。
教員インタビュー(Q&A)
Q. 授業のポイントを教えてください。
A. 16 名の履修者なので、4 人1 組の4 グループで授業を行っています。そのうち1 グループがWRD プレゼンテーションコンテストに出場できるため、授業内で各グループに競走意識を持たせている ことがポイントであるといえます。
授業当日の朝から昼にかけ、発表者には私の研究室に来てもらい、発表内容の事前確認を行います。私も学生も授業時間外にかなりの時間を割くことにはなりますが、最初が肝心なので、開講直後は細かく指摘して修正させていました。そのおかげか、現在は細かく修正指示を出さなくても、出来のよい資料が出てくるようになりました。
コンテストでは発表するグループ以外の学生にも質疑応答等で参加してもらいたいため、全員参加とし、コメントシートを出してもらうことにしています。
Q. 学生授業評価アンケートの活用方法について教えてください。
A. 授業名のWRD
Q. 学生への期待を教えてください。
A. 積極的な学生が多く、嬉しいと思っています。しかし、真面目な分、文献や資料調べにおいて、書かれていることを鵜呑みにしてしまうところが目立ちます。書かれていることに対し、批判的な考えを持ったり、自分なりの解釈を持てるようになってもらいたいですね。プレゼンや話の組み立て方はだんだん上手になっていますが、話の掘り下げ方にもっと工夫がほしいと思います。
学生インタビュー(Q&A)
Q. この授業のよいところは?
Q. 履修前後で自分の中に生じた変化はありますか?
Q. 授業時間外に学生同士で集まることはありますか?
取材当日(2016 年10 月25 日)の授業は、下記の流れで進められた。
①各グループの発表(10 分程度×4 グループ)
②質疑応答や教員?TA からのアドバイス(10 分×4 グループ):プレゼン資料の内容に留まらず、フォントのサイズや字体の使い分けなど細かい指導がなされ、TA の院生からも的確なアドバイスがされていたことが印象的であった。
③次週に向けたグループワーク(10 分):各グループとも活発な議論が繰り広げられ、時間が足りないグループは授業後も教室に残って作業を行っていた。